こんにちは、あるです。
最近ふと、昔の恋愛を思い出すことがありました。
時間が経った今だからこそ、
「あのとき、本当はこう思ってたんだよな」って感じることがあります。
その時の僕は、素直になるのが怖くて、
言葉を選びすぎて、結局なにも伝えられなかった。
そんな場面が、いくつもあります。
たぶん、あの頃の僕にとっては、
それが精一杯だったんだと思います。
でも、今なら少しだけ違う言い方ができたかもしれない。
そう思うと、
心の奥にずっと残ってた何かが、少しだけ動くんですよね。
もしかしたらあなたにも、「伝えられなかった気持ち」があるかもしれません。
あのとき言えなかった想い。
今なら、少し違った形で言えるような気がして——
今回は、そんな話をしてみようと思います。
彼女とは、わりと穏やかな関係だったと思います。
大きなケンカはなかったし、一緒にいて楽しい時間も多かった。
でも、なぜかふとした瞬間に、心の距離を感じることがありました。
ある夜、家でテレビを見ていたときのこと。
彼女が急に、ちょっと戸惑ったような声で言ったんです。
「ねえ、最近ちょっと冷たいかも…私の気のせいかな?」
冗談っぽく、でもほんの少しだけ、不安そうに。
その一言が、僕の中にスッと入り込んできました。
「いや、そんなことないよ」
そう答えるのが精一杯でした。
でも、心の奥では動揺していました。
実はその頃、仕事でプレッシャーが続いていて、
自分のことで頭がいっぱいだったんです。
「頼りないって思われたくない」
「余裕のない自分を見せたくない」
そう思って、
気づけば彼女との間に壁を作っていたのは、僕の方でした。
彼女は少し笑って、「ならよかった」と言ってくれたけど、
その笑顔に、なんとも言えない寂しさがにじんでいる気がして。
胸が締めつけられるようでした。
本当は、あのときこそ「ごめん、ちょっとしんどくて…」って言えたらよかったんです。
強がらずに、自分の弱さを出せていたら。
あの日からしばらくして、僕たちは少しずつ、自然に距離が空いていきました。
理由があったわけじゃない。
ただ、大事なことを伝えそびれたまま、
何となく流れていってしまった——そんな別れでした。
あの別れのあと、ずっと心に残っていたのは、
後悔というより、“未完の気持ち”でした。
伝えられなかった言葉。
打ち明けられなかった弱さ。
あのとき、もっと違うふるまいができていたら、
彼女はどんなふうに感じていただろう。
そんな思いが、ずっと心のどこかに残っていました。
でも、その中で気づいたこともあります。
僕はずっと、
「ちゃんとした言葉で伝えなきゃ」と思い込んでいました。
タイミングも、言い回しも、雰囲気も、
ぜんぶ整っていないとダメだって。
でも本当は、もっと不器用でもよかったんですよね。
たとえうまく言えなかったとしても、
「伝えようとしていること」そのものが、
一番のメッセージになったはずなんです。
言葉って、完璧じゃなくていい。
少しつまづいた言葉の方が、むしろ心に残ったりする。
そのことに気づいてから、
僕は人との接し方が少し変わりました。
「うまく言えなくても、今の自分で、できるだけ伝えてみよう」
そう思えるようになったことが、あの出来事から得た、
何より大きな変化だったと思っています。
「伝えたかったのに、伝えられなかった」
そんな記憶って、誰の中にもあると思います。
あのときこう言えばよかったな。
もっと素直になれたら違ったかもしれないな。
そんな気持ちが、ふと胸をしめつけること、ありませんか?
でも、あなたがその気持ちを覚えていること自体が、
本当はとてもやさしいことだと、僕は思っています。
何も感じなければ、何も残っていなければ、
「あのときの気持ち」なんて、
わざわざ思い出すこともないはずです。
心に残っているということは、
その関係や、その人との時間が、
あなたにとって大切だった証だと思うんです。
伝えられなかった気持ちは、消えてなくなるわけじゃありません。
ただ、少し形を変えて、あなたの中にちゃんと残っています。
そして、時間が経った今だからこそ、
その気持ちを別の形で届けることもできるかもしれません。
言葉にするのが遅くなったとしても、
それは、あなたがやさしさを抱えて生きてきた証なんです。
過去の僕は、大切な人に想いを伝えることができませんでした。
気持ちはあったのに、うまく言えなくて、
タイミングを逃して、そのまま終わってしまった恋もあります。
でも、時間が経った今なら、
やっと言葉にできる気がしています。
「あのとき、本当はこう思ってた」って。
だからこそ、
もしあなたにも“伝えられなかった想い”があるなら、
それは決して消えてなくなるものじゃないということを、
知っていてほしいんです。
言葉にならなかった気持ちも、ちゃんと意味がある。
そしてそれは、
今からでも、形を変えて届くことがある。
あなたが自分の中に残してきたその想いを、
大切にしてほしい。
そしていつか、それを少しでも言葉にできたとき、
きっと恋愛も、自分自身のことも、
もっとやさしく感じられると思うんです。
そんな未来のために、僕はこれからも、
あなたのそばで言葉を届け続けたいと思っています。
言えなかった気持ちって、不思議なもので、
時間が経つほどに、言葉になっていくことがあります。
当時はうまく表現できなかった想いが、
ふとした瞬間に、形を持ってよみがえってくる。
あの笑顔に、言いそびれた「ありがとう」
すれ違った背中に、飲み込んだ「ごめん」
心が追いつかなくて言えなかった「ほんとは、まだ…」
そうやって、伝えられなかった気持ちが、
少しずつ、今のあなたの中で熟していく。
そして、今だからこそ言える言葉に変わったとき、
それはきっと、誰かにとってのやさしい光になるはずです。
言葉は、遅れて届いてもいい。
あのときの気持ちは、まだ終わってなんかいません。