こんにちは、あるです。
数年前、男友達と飲みに行ったときのこと。
その日は彼女と喧嘩したばかりだったらしく、
彼はやけに無口で、ビールの泡ばっかり見つめてました。
「…お前さ、なんで好きなのに冷たくすんの?」って、僕が聞いたんです。
そしたら彼、ちょっと間をおいてから、こう言いました。
「いや、好きすぎて、余裕なくなるんだよね。だから、ちょっと突き放したくなる」
その言葉、妙にリアルで、ずっと頭に残ってます。
僕自身、恋愛でつい冷たくしてしまった経験があるからこそ、
彼の気持ちが分かる気がしました。
好きなのに、なぜか素直になれない。
近づきたいのに、近づけない。
その裏にある男の本音って、
意外と本人にもよく分かってなかったりするんです。
今回は、そんな「好きなのに冷たくしてしまう男性」の、
表には出ない心の中を、少し覗いてもらえたらと思っています。
彼女と付き合って3ヶ月くらい経った頃のことでした。
最初は会えるだけでうれしくて、
連絡も頻繁に取り合ってたし、毎日がすごく楽しかった。
でも、ある時から、急に自分の中で気持ちがザワザワし始めたんです。
「このまま、彼女が本気になったら…」
「俺、そこまで応えられるのかな」
「期待に応えられなかったらどうしよう」
そんな不安が頭をよぎるようになって、
気づけばLINEの返信が遅くなったり、
デートの約束も「また予定見て連絡するね」と
曖昧にすることが増えていきました。
彼女の方はというと、変わらずやさしくて、素直で。
「最近、忙しいのかな?」って聞かれたとき、
なんだかすごく胸が痛くなったのを覚えています。
本当は、彼女のことが好きでした。
もっと一緒にいたかったし、彼女の笑顔を見ると安心する自分もいた。
だけどそれ以上に、
「こんな自分でいいのか?」っていう気持ちが大きくなっていったんです。
ある日、彼女から「最近ちょっと距離感じるかも」って言われたとき、
僕は咄嗟に、「そんなことないよ」って笑ってごまかしてしまいました。
本当は、自分でも距離をとってるって分かってたのに。
怖かったんですよね。
ちゃんと向き合うことも、気持ちをさらけ出すことも。
好きなのに冷たくするって、矛盾してるように聞こえるけど、
あの頃の僕にとっては、それが“自分を守るための精一杯”でした。
ただ、その冷たさは確実に彼女を傷つけていたし、
何より、僕自身もすごく苦しかったんです。
あの時期の僕は、いつも不安でした。
彼女のことが好きだからこそ、
「ちゃんとしなきゃ」「期待に応えなきゃ」って思ってしまって。
でもその“ちゃんと”が、自分の中でうまく掴めなくて、ただ焦っていました。
でもある日、ふと気づいたんです。
「冷たくすることで距離をとっても、不安は消えない」ってことに。
むしろ、離れるたびに、もっと苦しくなる。
彼女にとっても、僕にとっても、いいことなんてひとつもなかったんです。
それから少しずつ、自分の中の“余裕のなさ”に向き合うようになりました。
「嫌われたくない」
「重いと思われたくない」
「期待に応えられる男でいなきゃいけない」
そう思い込んでたのは、他でもない自分自身だったんですよね。
彼女はきっと、そんな完璧さを求めていたわけじゃなかった。
ただ、“ちゃんと気持ちがあるかどうか”を知りたかっただけだったのに。
「好きなのに冷たくしてしまう男」って、
弱さを見せるのが怖いんだと思います。
でもその不器用さが、
大切な人を遠ざけてしまうってことも、ようやく分かりました。
大事なのは、完璧じゃなくても“気持ちはちゃんとあるよ”ってことを、
ちゃんと伝えることなんだって思うようになりました。
彼のことが好きだからこそ、
冷たい態度や素っ気ない返事に、心がザワザワする。
「なんでそんなふうにされるんだろう」って、
悲しくなること、ありますよね。
でも、もし今、彼のその態度に不安を感じていたとしても、
それは必ずしも「あなたに気持ちがない」からじゃないかもしれません。
男性って、自分の感情が追いつかないときに、
黙ったり、距離をとったりすることがあります。
それは、嫌っているからでも、
興味がなくなったからでもなくて、
「どうしていいか分からない」と感じている状態だったりします。
だから、彼の“冷たさ”の奥にある本音を、
少しだけ想像してみてください。
言葉にできない不器用な気持ち。
余裕のなさ、怖さ、弱さ。
それを許す必要はないけれど、
「そういう心の動きもあるのかもしれないな」と知っておくだけで、
あなたの中のモヤモヤが少しだけ和らぐかもしれません。
恋愛は、正解よりも“理解”の積み重ねで深まっていくもの。
あなたの気持ちも、彼の気持ちも、
どちらも大切にできる関係を築いていけたら、
きっと変わっていけるはずです。
でも、「好きなのに冷たくする」って、
やっぱり納得いかないですよね。
優しくしてほしいし、大切にされたい。
なのに、彼は素っ気なくて、
LINEもそっけなくて、なんだか距離を感じる。
「もう気持ち冷めたのかな?」って、不安になるのも当然だと思います。
でも僕は、男性側の立場として、
そしてたくさんの恋愛相談に乗ってきた立場として、
はっきり言えることがあります。
それは、「冷たさの奥には、実は“好き”が隠れていることがある」ということ。
不器用にしか愛せない男性は、本当に多いです。
余裕がないとき、感情が整理できないとき、
彼らは“好き”という感情をうまく扱えず、逆に距離をとってしまうんです。
僕が今この活動をしているのは、
そんな“見えない好き”を、ちゃんと届けるためです。
彼の態度に戸惑っているあなたに、
「それ、実はこういう気持ちかもしれないよ」と伝えること。
それが、僕の役割だと思っています。
もし彼の冷たさに心が折れそうなときは、思い出してみてください。
もしかしたらそれは、彼なりの“愛の表現ミス”かもしれません。
「好きなのに、どうして冷たくするの?」
その答えが見えなくて、ひとりで悩んで、
自分のことまで嫌いになりそうになる——
そんな日もあると思います。
でも、彼の“冷たさ”が、
あなたへの想いの終わりではないこともあります。
むしろ、ちゃんと気持ちがあるからこそ、
戸惑ってしまっているだけかもしれません。
恋愛って、ほんの少し視点が変わるだけで、
すれ違いが和らいでいくものです。
「そうか、彼はまだ言葉にできてないだけなのかも」
そんなふうに考えてみたとき、
きっとあなたの中の緊張も、少し緩むはずです。