こんにちは、あるです。
僕は今、
恋愛に悩む女性の相談に乗る心理カウンセラーとして活動しています。
でも、昔の僕は、
大切な人に「好き」とさえ言えない、不器用な男でした。
彼女が将来の話をちらっと口にするたび、
本当は「一緒にいたい」って思ってたのに、曖昧に笑ってごまかしてしまう。
そのうち彼女の笑顔が減って、関係は静かにすれ違っていきました。
あのとき伝えられなかった想いが、今も僕の中に残っています。
だからこそ今、「彼の気持ちが見えない」と悩むあなたに、伝えたい言葉があります。
彼女と付き合って半年くらい経った頃のことです。
いつものカフェで、向かい合ってコーヒーを飲んでいたとき、ふと彼女がこう言ったんです。
「ねぇ、来年の今ごろって、私たちどうしてると思う?」
一瞬、時間が止まったような気がしました。
僕の中にふわっとあたたかいイメージが浮かんだのは本当です。
隣に彼女がいて、一緒に笑っていて、穏やかな日常があって——
「そうなったらいいな」って思った。
でも、口から出たのは全然違う言葉でした。
「うーん、どうだろうね」
自分でも、なんて薄っぺらい返事だろうって思いました。
でも、そのときの僕は、それ以上なにも言えませんでした。
彼女は少し笑って、「そっか」って言いました。
その笑顔、今でも覚えてます。
すごく優しいのに、どこか遠くて、少しだけ泣きそうな顔に見えました。
胸の奥がズキンと痛んだのに、僕は気づかないふりをしたんです。
本当は言いたかった。
「一緒にいるに決まってる」って。
「君となら、どんな未来でも歩いていきたい」って。
でも、頭の中にはいろんな声が響いてました。
——今そんなこと言って大丈夫?
——ちゃんと責任取れるの?
——言って、もし違ったらどうするの?
気づけば、気持ちじゃなく“正解”を探そうとしていたんですよね。
彼女のことは本気で好きだった。
だけど、その分怖かったんです。期待させるのも、裏切るのも。
だから、黙ってしまった。
その日を境に、彼女との間に小さな距離ができていった気がします。
LINEの返事がちょっとそっけなくなったり、
会う予定が「忙しいからまた今度」に変わったり。
分かってたんです。
僕が、何も伝えなかったからだって。
心の中では何度も言ってた。
「好きだよ」「一緒にいたいよ」って。
でも、現実の僕は、ずっと黙ったままでした。
あのとき、ちゃんと伝えていたら——
今ごろ、僕たちはどんな未来にいたんだろうって、
今でもたまに思います。
あのとき、僕はようやく気づいたんです。
「気持ちがある=ちゃんと伝わる」わけじゃないんだ、って。
どんなに心の中で「好きだよ」って叫んでいても、
それが相手に伝わらなければ、意味がない。
むしろ、伝わらないことで、相手はどんどん不安になっていくんですよね。
「彼って、私のこと本気じゃないのかな…」
「このまま何も進まないなら、別れたほうがいいのかな…」
彼女が抱えていたのは、まさにそんな想いだったんだと思います。
でも僕は、怖くて逃げていた。
変に思われたくない。嫌われたくない。責任を持てる自信もない。
そんな自分の“怖さ”にばかり目が向いて、
彼女の不安に寄り添う余裕なんて、正直ありませんでした。
そしてもう一つ、痛感したことがあります。
それは、
「男って、気持ちを言葉にするのが苦手な生き物なんだ」ということです。
感情はある。伝えたい想いもある。
でも、それを“うまく言えない”というだけで、
「何も感じてない人」みたいに見られてしまう。
このギャップが、どれだけのすれ違いを生んできたんだろうと思います。
僕自身、「伝えてない=想ってない」って判断されるのが悔しくて、
でもそれを説明する言葉もなくて、ただ黙ることしかできなかった。
でも、黙っていても、相手には何も届かない。
それどころか、どんどん“気持ちが離れてる”って誤解されていく。
だからこそ、僕は気づきました。
伝えなきゃいけないんだ、と。
不器用でも、下手でも、カッコ悪くても。
ちゃんと伝えようとする姿勢が、相手にとっては何より安心につながるんだってことを。
もし今、「彼の気持ちがわからない」と悩んでいるとしたら、
それはあなたが“大切にしたい”と思っている証拠だと思います。
「このままでいいのかな」
「私ばっかり頑張ってる気がする」
そんなふうに感じてしまうことがあるのは、自然なことです。
でも、どうか自分を責めないでください。
彼の反応がそっけなかったり、将来の話をはぐらかされたとしても、
それが「愛されていない」ってことではないかもしれません。
もしかしたら彼は、ただ「どう言えばいいか」がわからないだけかもしれません。
「本当は好き。でも、うまく伝えられない」
そんな不器用な気持ちを、彼も心の中に抱えている可能性があります。
だから、答えを急がなくても大丈夫です。
言葉を無理に引き出さなくても、
あなたの存在が「そばにいるよ」と伝えてくれることもあります。
恋愛がうまくいかないと、「自分が悪いのかも」と思ってしまいがちですが、
そう感じるあなたは、それだけ人を大切に思える人です。
そのやさしさを、どうか手放さないでいてください。
あなたは、ちゃんと愛される価値のある人です。
僕が今、恋愛相談やカウンセリングを通して
「彼の気持ち」を言葉にするお手伝いをしているのも、
あの経験がきっかけです。
自分の想いをうまく伝えられなかったことで、
大切な人との関係が少しずつ崩れていく――
そのくやしさや後悔を、
もう誰かに味わってほしくないと思いました。
男性の本音って、表に出にくいし、
本人も自分で整理できていないことが多いんです。
でも、だからといって“気持ちがない”わけじゃありません。
その声にならない想いを、女性にちゃんと届けたい。
それが今の僕の原動力です。
恋愛って、もっとあたたかくて、優しくていい。
お互いに、言葉にならないところまで想い合えるような関係は、ちゃんとつくれます。
そのために、これからも発信を続けていきたいと思っています。
この記事が、
あなたにとって少しでも心が軽くなるきっかけになればうれしいです。
恋愛って、ときどき「自分だけが空回りしてるのかな」って感じて、
誰にも言えないまま、不安をひとりで抱えてしまうことがありますよね。
でも、大切なのは「ちゃんと愛されている感覚」を持てること。
それは、彼の言葉や態度だけじゃなく、
あなた自身が「私、大事にされてる」って思える瞬間を
増やしていくことなんだと思います。
彼の気持ちをまるごと理解するのは、簡単じゃないかもしれません。
でも、少しずつ知っていけば、少しずつ近づいていける。
そうやって築いていく関係も、
きっと素敵なんじゃないかなと、僕は思っています。