「なんでこんなことでイライラしちゃうんだろう」
「もうちょっと大人になれたら、うまくいくのかな」
恋愛がうまくいかないとき、
僕はいつもそうやって、自分の感情を責めていました。
でも本当は、感情って“悪いもの”じゃなかったんですよね。
むしろ、使い方さえわかれば、
恋愛の力になってくれるものだった。
彼の何気ない言葉に傷ついたり、
自分でもよくわからない不安に押しつぶされそうになったり。
そういう“しんどさ”の裏には、ちゃんと理由がある。
でも、そういう感情の仕組みって、
学校でも誰も教えてくれない。
だから僕は、たくさん失敗しながら学びました。
何を見落としていたのか。
どうすれば、感情とうまくつきあっていけるのか。
この記事では、僕が恋愛の中で見つけた
“感情の使い方”のヒントをお話しします。
恋愛は、感情に振り回されるものじゃない。
うまく扱えるようになると、関係は180度変わっていきます。
ある日、彼女が仕事でトラブルがあったらしく、
LINEのやりとりでも、なんとなく言葉にトゲがありました。
「そんな言い方しなくてもいいのに」って思いながら、
僕もつい、少しそっけない返信を返してしまった。
すると、彼女から
「なんか最近冷たいよね」ってメッセージが届いたんです。
内心、「いや、それはそっちじゃない?」とムッとしたけど、
そのとき、ふと過去の失敗が頭をよぎったんです。
以前だったら、すぐ言い返して、
「俺だってそう思ってる」って応戦してた。
でも、それを繰り返すたびに関係がぎくしゃくして、
最後には「もう話すのやめよう」って
お互い黙るようになっていった。
だから今回は、ちょっと立ち止まってみたんです。
「なんか今日はイライラしてる?」
そう、柔らかく聞いてみた。
彼女は最初ちょっと構えてたけど、
「うん…ちょっと仕事でうまくいかなくて」ってポツリと話してくれた。
そこからは、自然と会話も戻っていって、
「冷たいよね」って言っていた彼女が、
最後には「今日はありがとう」って言ってくれた。
そのとき思ったんです。
もし僕が、感情にそのまま反応していたら、
またいつも通りのすれ違いになってたなって。
“感情をそのままぶつけること”と、
“感情をうまく使うこと”は、似ているようで全然違う。
ちょっと視点を変えるだけで、
恋愛の空気って、こんなにやわらかくなるんだと感じました。
その一件があってから、僕はあらためて思ったんです。
感情って、
ずっと「爆発しないように我慢するもの」だと思ってました。
でも、それじゃいつか限界がきて、結局どこかで爆発してしまう。
逆に、「素直に出せばいい」ってだけでもなくて。
出し方を間違えると、相手との関係を簡単に壊してしまう。
じゃあ、どうすればいいのか。
その答えが、
“感情の使い方”にあるんだと、少しずつ気づいていきました。
感じることをやめるんじゃなくて、
感じたときに「これはどんなサインなんだろう?」って一呼吸おく。
そのワンクッションがあるだけで、
僕自身も冷静になれるし、彼女との会話も柔らかくなる。
たとえば、ムカッとしたときに
「なんでそんな言い方なの?」って返す代わりに、
「今、ちょっと傷ついたな」って、
自分の内側を見つめてみる。
そうすると、相手を責めるよりも、
「実はこう感じてた」って話せるようになる。
それって、すごく小さな差なんだけど、
関係の質は見違えるように変わる。
感情はコントロールするものじゃなくて、
“うまく使う”ことで、むしろ関係を深めるツールになる。
そんなふうに考えられるようになってから、
僕は恋愛で自分を責めたり、相手を責めたりすることが減っていきました。
感情に振り回されると、
恋愛ってほんとうにしんどくなります。
「なんでこんなにイライラするんだろう」
「私ばっかり傷ついてる気がする」
「もう、どうしていいかわからない」
でも実は、感情って“悪者”じゃないんですよね。
その使い方を知らないだけなんです。
怒りも不安も、悲しみも、
すべて“自分の中の大事なニーズ”を教えてくれるサイン。
たとえば、
イライラは「ちゃんと理解してほしい」という気持ちの裏返しかもしれない。
不安は「もっと大事にされたい」という願いの現れかもしれない。
そうやって感情を“読み解く”視点が持てるようになると、
自分のことも、相手のことも前よりずっと優しく見られるようになります。
この感覚って、
なんとなく恋愛をしているだけでは、なかなか身につかない。
僕自身も、学びの中で初めて知ったことばかりでした。
そして気づいたんです。
感情って、“ちゃんと学ぶ価値のあるもの”なんだって。
恋愛って”学ばないとうまくいかないもの”なんだって。
もし今、恋愛で悩んでいることがあるなら、
それはあなたの感情が“なにか大切なこと”を伝えようとしている証拠です。
その声を聞けるようになるだけで、
恋愛の悩み方は、180度変わっていきます。
恋愛って、うまくいかないときほど、
「どうすれば正解なんだろう」と
答えを探したくなりますよね。
誰かに相談したり、ネットで検索したり、
彼の言葉を何度も読み返しては、
「これってどういう意味だったんだろう」って考え込んでしまう。
でも実は、その答えって
相手の中にあるんじゃなくて、
自分の“感情”がちゃんと教えてくれていたりするんです。
ムカッとしたとき。
泣きたくなったとき。
不安で胸がざわついたとき。
その感情の奥には、
「もっとわかってほしい」とか、
「ちゃんと大切にされたい」という、
本当は口に出したかった願いが眠っている。
でもそれを、
ただ“しんどい”とか“面倒”で終わらせてしまうと、
大事なサインを見逃してしまう。
僕も昔は、感情が湧くたびに「ダメだな」って自分を責めてました。
もっと冷静になれたら…もっと強くなれたら…って。
でも、そうやって押し込めるほど、関係もうまくいかなくなってた。
感情って、
本当は“悪いもの”じゃないんですよね。
その声に耳を傾けられるようになると、
相手とのすれ違いがぐんと減るし、
「ちゃんと伝えられる自分」になれる。
恋愛がうまくいく人って、
気持ちをコントロールできる人じゃなくて、
“気持ちに気づける人”なんだと思います。
誰かと深くつながるって、
すごく繊細で、やさしい営みです。
だからこそ、自分の感情を大切にできる人は、
その分だけ、人の気持ちにもあたたかくなれる。
もし今、恋愛の中でしんどさを感じているなら——
それは、あなたの感情が「本当はこうしたかった」と
小さな声で教えてくれているのかもしれません。
その声に気づけるようになるだけで、
恋愛は、もっとうまくいくようになります。